ゼロトラストとは?ゼロトラスト導入の
メリット、デメリットとチェックポイント4選

テレワークの普及が進むなか、「ゼロトラスト」というキーワードをよく耳にするようになりました。従来の境界型防御では守りきれないセキュリティリスクが増えている今、情シス担当者として「本当に今の対策で十分なのか」と不安を感じていませんか?
この記事では、ゼロトラストの基本的な仕組みや導入メリット・デメリット、そしてテレワーク時代に注目される理由まで、情シス視点でわかりやすく解説します。社内外のデバイス管理や情報漏えいリスクへの漠然とした不安を、ゼロトラストの理解によってクリアにしましょう。
こんな方にオススメ
- テレワーク時代のセキュリティ対策を見直したい情シス担当者
- 「ゼロトラスト」という言葉は知っているが、具体的にどんなものか理解したい方
この記事を読むと···
- ゼロトラストの概要と導入のメリット・デメリットが整理できる
- 自社のセキュリティ強化に向けて、ゼロトラストをどのように活用できるかがイメージできる
目次
1. ゼロトラストとは何か?

ゼロトラストとは、企業のネットワーク内外を問わず、すべてのユーザーや端末、通信を「信頼しない」ことを前提に設計された新しいセキュリティの考え方です。従来の「社内ネットワークは安全」という前提を捨て、アクセスするたびに都度本人確認や端末の安全性チェックを行うことで、社外からの攻撃や内部不正にも備える仕組みが特徴。
テレワークやクラウド利用が進むなか、境界防御だけでは守りきれない現実に直面し、多くの企業で注目されています。ゼロトラストの導入により、「どこからでも」「誰が使っても」安全な業務環境を実現しやすくなると言えるでしょう。
2. テレワーク時代にゼロトラストが注目される理由

テレワークが広がる現代、従来の境界型セキュリティでは情報を守りきれない現実が浮き彫りになっています。社外でのPC利用やクラウドサービス活用が増える中で、未知のリスクも拡大。加えて、外部パートナーとの連携や、社内からの情報漏えいリスクも無視できません。
こうした状況を受け、全てのアクセスを信頼せずに検証するゼロトラストという考え方が重要視されています。主な注目ポイントは下記の3点です。
それぞれの背景や課題について、より掘り下げて解説します。
1)テレワークの普及とセキュリティリスクの増加
テレワークが当たり前になったことで、従来は社内ネットワークで守られていた端末が、社外の無防備な環境で利用されるケースが増えています。Wi-Fiの安全性や端末の管理体制に不安が残り、不正アクセスやマルウェア感染のリスクが拡大。
自宅や外出先での作業は便利ですが、外部からの攻撃に対して脆弱になりやすい現実があります。こうした背景から、誰がどこからアクセスしても毎回厳格に検証するゼロトラストの考え方が必要とされているのです。
2)社外とのコラボレーションの拡大
業務のデジタル化が進むにつれ、外部パートナーや取引先とクラウド上で資料やデータをやり取りする機会が増えています。従来の「社内=安全」という前提に頼ると、外部との連携でセキュリティホールが生じやすくなります。
そのため、アクセスごとに厳格な認証と権限管理を徹底し、必要最小限の情報しかやり取りできない仕組みが求められています。ゼロトラストは、こうした新しい働き方にフィットしたセキュリティモデルだと言えるでしょう。
3)内部不正や情報漏えいへの対応
セキュリティ事故の多くは、外部からの攻撃だけでなく、内部の従業員による不正アクセスや情報漏えいが原因となる場合も少なくありません。
テレワーク環境では、端末の持ち出しやデータのコピーが容易になり、管理の目が行き届きにくくなっています。ゼロトラストでは、社内外を問わず全てのアクセスを常に監視・記録し、異常行動を素早く検知できる体制を整えることで、内部からのリスクにも対応しやすくなります。

3. ゼロトラスト導入のメリット

ゼロトラストの導入は、現代の働き方やセキュリティ要件に柔軟に対応できる点が大きな魅力です。テレワークや社外との協働が進むなか、従来型の境界防御では守りきれないリスクが増加しています。
ゼロトラストは「常に全てを疑い、検証する」という考え方を軸に、場所や端末を問わず安全な環境を実現します。ここでは、ゼロトラストがもたらす具体的なメリットを3つの観点から整理します。
ゼロトラストを導入することで、単なるセキュリティ強化にとどまらず、業務の自由度向上や管理負荷の軽減も期待できます。それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。
1)多様な働き方の実現
ゼロトラストの導入によって、従業員が自宅や外出先、あるいは出張先からも安心して業務を行える環境が整います。特定のオフィスやネットワークに縛られず、どこからでも同じセキュリティレベルでシステムにアクセスできるため、柔軟なワークスタイルを実現しやすくなるのが特徴です。
この仕組みは、リモートワークやモバイルワークの普及を後押しし、従業員のワークライフバランス改善や生産性向上にも効果を発揮します。さらに、事業継続計画(BCP)としてオフィスに出社できない状況下でも、業務が滞りにくくなる点も企業にとって重要なポイントといえるでしょう。
2)情報漏えいリスクの軽減
ゼロトラストモデルでは、利用者や端末ごとにアクセス権限を細かく管理し、常に認証と検証を行うため、不正アクセスや内部不正による情報漏えいリスクを大幅に下げることができます。
たとえば、社内ネットワークに一度入れたら自由に情報へアクセスできる従来型の仕組みとは異なり、各操作や通信ごとに都度チェックが入るため、万が一、不審な動きがあった場合でも早期に制御可能です。また、端末が盗難や紛失にあった場合でも、ゼロトラスト環境なら被害の拡大を最小限に抑えやすいという安心感があります。
3)セキュリティ管理の効率化
ゼロトラストを導入すると、管理者は端末や場所を問わず一元的にアクセス状況や認証履歴を把握できるようになります。これにより、従来のように物理的な拠点ごとに個別でセキュリティ対策を施す必要がなくなり、運用負担の軽減につながります。
さらに、アクセス権限の自動割り当てや、リアルタイムでのリスク検知も可能となるため、管理ミスや見落としによるリスクも低減されます。人手による煩雑な作業を減らしつつ、高度なセキュリティレベルを維持できる点が、ゼロトラスト導入の大きなメリットといえるでしょう。
4. ゼロトラスト導入のデメリット

ゼロトラストを導入することで得られる多くのメリットが注目されていますが、その一方で無視できないデメリットも存在します。ここでは、実際の導入現場でしばしば課題となる「コストの増加」「利便性の低下」「ICT担当者への負担増」について整理します。
導入の判断を誤らないためにも、これらの側面を事前に把握しておくことが肝心です。次のリストで、それぞれのデメリットについて確認しましょう。
それぞれの課題について具体的に解説します。
1)コストの増加
ゼロトラストの運用には、初期投資とランニングコストの両方が発生します。例えば、多層的な認証システムやアクセス制御の強化、端末ごとのセキュリティ設定が求められるため、必要な製品やツールの追加導入が必要です。
さらに、既存システムとの連携や設定変更、ユーザー教育にも予算を割かなくてはなりません。短期的には従来型セキュリティよりも費用負担が大きくなりやすい点が、予算管理の面で無視できない課題となります。
2)利便性の低下
ゼロトラストでは、すべてのアクセスに対して都度認証や確認が求められます。たとえば、業務アプリやクラウドサービス利用時に追加認証が必要となるケースも多く、利用者の作業効率に影響を及ぼすことがあります。
こうした手間が日々の業務に蓄積されると、従業員から「以前よりも使いづらい」「操作が増えて面倒」といった声が上がることも少なくありません。セキュリティ強化と業務効率のバランス調整が重要です。
3)ICT担当者への負担増
ゼロトラストの導入・運用は、ICT担当者にとって大きな負荷増加をもたらします。設定や運用の複雑化、細かなアクセス権管理、異常検知への対応など、日常的な作業が従来よりも増える傾向にあります。
加えて、社員からの問い合わせ対応やトラブルシューティングも増加しやすく、担当者の業務負荷が高まる点は避けられません。このため、十分な人的リソースや運用体制の見直しが不可欠となります。
5. ゼロトラストを実現するためのポイント4選

ゼロトラストを実現するには、複数の観点からセキュリティ強化を進める必要があります。従来の境界防御型とは異なり、ネットワークの内外を問わず全てのアクセスや端末、クラウド利用状況を厳格に管理・監視することがポイントです。ここでは、具体的にどのような要素がゼロトラストには必要なのかを整理します。まずは主な構成ポイントを4つ押さえておきましょう。
これらの要素は、相互に補完し合いながら全体のセキュリティ体制を形作ります。それぞれのポイントについて詳しく解説します。
1)エンドポイントセキュリティ
エンドポイントセキュリティは、社内外のパソコンやスマートフォン、タブレットなどの端末を安全に保つための対策です。ゼロトラストの考え方では、ネットワークに接続する全ての端末を信頼せず、常に状態をチェックし続けることが求められます。例えば、最新のウイルス対策ソフトの導入やOSの自動アップデート、デバイス管理ツールを活用することで、マルウェア感染や不審な動作を早期に検知・防御できます。
特にテレワーク下では、従業員が自宅や外出先からアクセスする機会が増えるため、端末ごとの個別管理と脅威への迅速な対応が不可欠です。
2)ネットワークセキュリティ
ネットワークセキュリティは、社内外を問わずデータのやり取りやアクセス経路を守るための基盤です。ゼロトラストでは、VPNやファイアウォールといった従来型の境界防御だけでなく、アクセスごとに認証や通信の暗号化を徹底し、異常な通信をリアルタイムで監視します。
例えば、社内システムへのアクセス権限を細かく設定したり、不審な通信を自動遮断する仕組みを取り入れることで、内部・外部からのリスクを最小化します。これにより、たとえ社内ネットワークに侵入された場合でも被害が広がりにくくなります。
3)クラウドセキュリティ
クラウドセキュリティは、SaaSやクラウドストレージなどの外部サービスを安全に利用するための対策です。ゼロトラストでは、クラウド環境でもユーザーや端末ごとにアクセス権限を厳格に制御し、データの保存や共有状況を常に監視します。
たとえば、情報の持ち出し制限や多要素認証の導入、監査ログの取得などが考えられます。これにより、社外サービス利用時の情報漏えいや不正アクセスのリスクも低減できるため、テレワークや多様な働き方の広がりにも柔軟に対応できるのです。
4)セキュリティ監視・運用
セキュリティ監視・運用は、日々の業務の中で発生するさまざまな脅威や異常を早期に発見し、迅速に対応するための運用体制を指します。ゼロトラストでは、エンドポイントやネットワーク、クラウド環境すべてのログ情報を一元的に管理し、異常があれば即時にアラートや対策を講じる仕組みが求められます。
加えて、従業員へのセキュリティ教育やポリシーの継続的な見直しも重要です。こうした運用体制を整えることで、未知の脅威や内部不正にも柔軟かつ迅速に対応できるセキュリティレベルを維持できます。
6. おすすめのアウトソーシング先のご紹介
それでは、おすすめのアウトソーシング先である、エイネット株式会社の「情シス代行パック」についてご紹介します。
「情シス代行パック」では、以下の3つのプランを用意し、IT機器のトラブル解決や操作方法などの社内ヘルプデスク対応からシステム構築など技術を要する作業まで対応しています。
必要なサポートに合わせて選べる3つのプラン
料金プラン
※表示は全て税抜価格です。
ベーシック
40,000円/月
ヘルプデスク月5件まで(月10時間相当)
全パック共通サポート
定例ミーティング
ヘルプデスク/月5件まで※1
アカウント管理※2
Google Workspace、office365など、お客様が希望する各サービス単位でアカウント管理を行います。
簡易手順書作成
セキュリティコンサル
社内からの問い合わせを
まるっと手放したい方向け

スタンダード
80,000円/月
ヘルプデスク月15件まで(月25時間相当)
全パック共通サポート
定例ミーティング
ヘルプデスク/月15件まで※1
アカウント管理/2種まで※2
Google Workspace、office365など、お客様が希望する各サービス単位でアカウント管理を行います。
簡易手順書作成
セキュリティコンサル
アカウント管理も
まるっと手放したい方向け
プラチナ
150,000円/月
ヘルプデスク無制限
全パック共通サポート
定例ミーティング
ヘルプデスク/無制限※1
アカウント管理/4種まで※2
Google Workspace、office365など、お客様が希望する各サービス単位でアカウント管理を行います。
簡易手順書作成
セキュリティコンサル
専門性の高い業務も
まるっと手放したい方向け
- ※1 インターネット接続不具合やスマホ・タブレットの使い方、PC機器の不具合時など、貴社に代わりヘルプデスク業務を代行します。対象台数100台までとなります。1台につき¥1,500/月額 追加
- ※2 Google Workspace、office365など、各サービス単位でアカウント管理を行います。パック料金の中で2種と記載している場合は、2種類のサービスのアカウント管理を行います。
- ※ 全てのプランで初期費用は無料となっております。
- ※ キッティングサービスについては、「キッティング代行パック」のページをご覧ください。
情シス管理者の問い合わせ対応に特化したプランも有り。
土・日曜追加オプションもございます。
なお、各サービスの詳細については以下のホームページをご確認ください。
情シス代行パック:https://www.anets.co.jp/is/
すぐに詳細を確認したいという方には、無料相談も受付中。
無料相談の予約はこちらからどうぞ。
7. まとめ

ゼロトラストは、テレワークや多様な働き方が進む現代で不可欠なセキュリティの考え方となりました。本記事では、その基本から導入メリット・デメリット、実践に必要な要素まで整理しました。
従来の境界型防御に頼るだけでは、社内外の脅威や情報漏えいリスクを十分に防げません。それぞれの業務環境や運用体制に合わせて、ゼロトラストの導入可否を検討してみてください。
自社のセキュリティレベルを見直す第一歩として、今回の内容が参考になれば幸いです。




























